【日野市】階段も玄関もない?究極の隠れ家「ななや」が6周年!まるで”家”のななやの魅力
豊田駅北口から徒歩3分。立ち飲み&相席スタイルの小さな小さな日本酒場「ななや」をご存知でしょうか?
階段も玄関もない、日本酒びいきのミステリアスな立ち飲み屋(椅子もあり)さん。「女将がいたらオープン」というとにかく謎に包まれた知る人ぞ知るお店です。
まずはこちらのお店へのアクセスから。いや、入り方と言ったほうが正しいかもしれません。
場所は豊田駅北口の立ち飲み屋「まいど」の2階なのですが、、、、?
「2F 日本酒場 ななや」と書かれているポスターは目に入るのですが、2階へ上がる階段がない!そう、お店への出入り口が見当たらないのです。
なんと、「ななや」へ行くには、「まいど」のお店の中を通るのです。
「えーーー??本当に??」と恐る恐る「まいど」のドアを開けると「あ、ななやさん?はい、どうぞ!」と店内の階段へ、何も違和感もなく自然な対応で案内されました。
階段の上には純米酒ののぼりが見えます。「来福」と書かれた手ぬぐいもあり、確かにお店っぽい!
入口といって良いのでしょうか。カーテンで仕切られた「ななや」の看板を発見!
どうやらこちらが「ななや」。入口のドアもありません。ちょっとどきどきしながらカーテンの中へ。
店内はテーブルが2つだけという非常にこぢんまりとしたスペース。基本は立ち飲み・相席だそうですが、各テーブルには椅子もあります。
こちらが笑顔の素敵な女将のななさん。お客さんからは「ななママ」「女将」「ななちゃん」など、親しみを込めて呼ばれています。
壁に掛けられているイラストは25年もの長い年月を一緒に暮らしていたという愛猫のななちゃん。
テーブルクロスの下には、ななさんが描いたという日野市の鳥「カワセミ」の絵。他にも、日本酒のボトルをみてサインペンやクレヨンを使って丁寧に描いたものも!
店内にはあちらこちらにななさん作のイラスト(メニュー)があります。「コロナ禍でお客さんが全然来ないときがあってね。その頃にお絵かきしてたのよ(笑)」と、とってもチャーミングな女将です。
あなごさんもそっくり!お上手!
「日本酒場」ということでしたが、日本酒以外にもビールや酎ハイ、ウイスキーにワインなどお酒も様々。
実は美容師だったというななさん。料理は作るのも食べるのも大好き、お酒もよく飲むそうで、「いつかは自分のお店を」と長年思い描いていたんだとか。
元は「まいど」の貸し切りの部屋だったというスペースに「ななや」をオープンしたのは2018年7月27日。2024年に6周年を迎えます。おめでとうございます♪
ななやのメニューは、お酒に合うような和食が中心。京都の食材が好きだというななさんがつくる家庭料理のイメージだそう。日替わりのおばんざい&お刺し身で作られる「おしきせ」(価格は内容によって変動)は基本金曜のメニューとのことですが、他の曜日でも出しますよ、ととってもフレキシブル。
と、いうことで金曜日ではありませんがこちらのおしきせをオーダー。(営業は月曜から金曜。土日祝はお休みです。)
初めての訪問ということで、ななやラベルの日本酒をプレゼントしてもらいました♪お店のオープン時間をお聞きすると「私がいたら」というご回答!
人情味溢れるステキな酒場です。
ビールを飲みながら色々とお話をお聞きすると、類を見ないタイプのお店のスタイルに、「もうこれは家?」という印象を持ちました。
とはいえ、利酒師の資格を持つプロの一面も併せ持っています。
「見たら欲しい。見たら呑みたくなる。」というななさんの飽くなき日本酒への探究心から、ななやには多数の日本酒が揃っています。瓶が空いたら別のを開けるそうなので、その日どんな日本酒に出会えるのかはワクワクポイント。
公式Instagramで紹介されていることもあるので、是非チェックしてみてくださいね!
そうしてやってきたのはこちらの「おしきせ」。
真ん中手前の手作りのきゅうりのキューちゃんに、みょうがのナムル、トマトのカプレーゼ、ブロッコリーと青梗菜とホタテの煮浸し、もずくに明太子のサラダ。左手前はイワシを甘く炊いた金胡麻まぶしと、まるで割烹料理のよう!
どれもこれもお酒の肴にピッタリの健康的で美味しいものばかりなんです。
「まだまだあるよ〜」と、アスパラも登場。野菜をたっぷり使ったおしきせはななさんの愛もたっぷり。
この日のお刺身は贅沢に大きくカットされた新鮮なカツオ。たっぷりの玉ねぎと一緒に食べると夏バテ気味の身体にも元気が湧いてきます。絶品おしきせにお酒も進みます。
美味しいおつまみに舌鼓を打ちながらお話をお聞きして、「ななさんも一緒に飲みませんか?」と声をかけるとOK!
そう。ここでは女将も一緒に御飯を食べ、お酒を飲み、話をし、同じ時間を過ごせるのです。「ななママただいま〜」と入ってくるお客さんや「今日のご飯何?」と冷蔵庫からビールを自分で取りだす常連さん。ななさんも「おかえり!今日もお疲れ様」と、笑顔でお出迎え。
お酒好きのプロが厳選する日本酒以外のお酒もチェックしましょう。他ではあまり見ないようなものも。こちらの「にごりジャバラ」は幻の果実ともいわれる「ジャバラ」という柑橘をつかったお酒だそう。
シークワーサーのような爽やかな酸味が特徴の夏にピッタリの1杯。
国産のゆず100%で作ったという香り豊かな柚子リキュールをつかったオススメの1杯「キャンドルソーダ」は、常連さんがレシピを考案したんだとか。
芋焼酎好きの常連さん「キャンドルくん」がななやで何度も試行錯誤をして作り上げた渾身の1杯だそうで、酒通も唸るような味わい深い1杯に仕上がっています。
そんな話をしていたら、ちょうどキャンドルくんも「ただいま〜」と登場。仕事帰りにちょっと立ち寄って1〜2杯飲みながらおつまみをつまみ、ななさんとおしゃべりをしてから家に帰るんだとか。
女将が仕込んだ茗荷の甘酢付けも甘酸っぱいくせになるお酒に。
お酒も料理も空間も◎!お酒がどんどん進みます。「うちのはお酒をお酒で割るからアルコール度数高いよ!」と、ななさんから一言もらうも、美味しいから止まりません。
このお酒に合うのはこれ!葉生姜をつまみながらミョウガのお酒を飲むという粋な楽しみ方。
こちらは京都の老舗酒蔵の「まつもと」というキレのある純米酒。
お皿が空になり「ななさん、なんかある?」と聞けば「はいどうぞ!」と別のお皿がやってくる。上げ膳据え膳で故郷の実家に帰ったような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
ななやワールドにどっぷりハマってしまった一夜。階段も玄関もない、究極の隠れ家「ななや」で温かな時間を過ごしませんか?
ななやはこちら↓