【日野市】120年の歴史薫る蔵カフェでアートと紅茶を味わう。「ギャラリーカフェ大屋」で心がほぐれる贅沢時間を
築120年以上の歴史ある蔵を活用した「ギャラリーカフェ大屋」。日野駅近くに佇むこちらの空間は、紅茶好きな方やアートに親しむ方々にぴったりの場所です。
ここは、江戸時代中期から戦争の時代にかけて「よろずや」として賑わい、近くの宿場町・日野宿を行き交う人々に親しまれてきました。戦時中にはお米の配給所、その後はお米屋さんとして地域の暮らしを支えてきたそうです。
そして今から16年前にオーナーご夫婦によりカフェとして生まれ変わりました。その後「日野市にギャラリーがない」という友人の声をきっかけに店内の一部をギャラリースペースとしたのだとか。古民家ならではの温かみが漂う店構えと、歴史の深みを感じる外観が訪れる人を出迎えます。
お店の前には、樹肌の白さが際立つ2本のプラタナス。
日野駅から徒歩1分という好立地に加え、他では味わえないようなこの特別な魅力に、遠方から足を運ぶ方も多いのだそう。
南向きに大きく開かれた玄関からは、自然光がたっぷりと差し込み、店内全体が太陽の明るさにつつまれます。
カフェは、紅茶の教室にも通っていた奥様の長年の夢だったそう。奥様のご実家だったというこの場所で上質な紅茶と共に、アンティークやアートを楽しんでほしいと言います。
インテリアはアンティークでまとめられ、イギリスから仕入れたという椅子、昔のミシン台を活用したというテーブルなど、独特の柔らかな温かみを醸し出しています。
かつて囲炉裏があったという風情あるカウンター。この下の部分は天井板を使っているそうで、歴史の名残も感じられます。
古民家の趣を残すように、立派な梁が空間を引き締めています。
メニューは紅茶を中心に、種類豊富なセレクションが揃っています。もちろんコーヒーも楽しめますよ。
手作りのスコーンも人気のアイテムです。店内には奥様が丁寧に入れてくれる紅茶の豊かな香りが広がり、英国文化の伝統も味わえます。
取材時(2024年12月4日)にはクリスマスやお正月にぴったりの展示やワークショップが行われ、季節のインテリアも相まって、さらに素敵な雰囲気が漂っていました。大屋ならではの古民家の歴史やアンティークな雰囲気が作品の魅力を引き立てています。
木のぬくもりを感じるギャラリースペースでは、作品を作る人と見る人のコミュニケーションが育まれます。
しっとりとした古民家の雰囲気を活かすため、ライトはLEDではなく店の雰囲気に合わせた柔らかな電球を使用し、空間全体が優しい光に包まれています。
ギャラリーは週単位(6日間)でお借りできるそうなので、作品展等をお考えの方は相談してみてくださいね。
お手洗いは「御ふ浄」という看板。お店の看板とともに、日野駅120周年の記念として日野宿発見隊が寄贈したものなのだそう。
トレイは奥様の手作りで、籠の上に和紙を貼った一閑張の作品です。アンティークのものを大切に使ったり、不要になったものに手を入れて新たな命を吹き込む工夫が随所に感じられますね。
ギャラリーカフェ大屋は、歴史と趣が調和した唯一無二の空間。心温まるひとときをぜひお楽しみください。
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