【日野市】週に一度だけ開く小さなロースター「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」で珈琲と鳥の物語を。
多摩モノレール・高幡不動駅から徒歩3分。
万願寺駅方面へモノレールの高架下を歩いていくと、週に1日だけ静かに扉を開く、スペシャルティコーヒーの専門店があります（2025年4月時点）。
店名は「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」。会社員として働く傍ら、約10年間、自家焙煎を続けてきた店主が、2021年8月8日にオープンさせたお店です。
「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」では、自家焙煎のスペシャリティコーヒー豆の販売のほか、ドリップコーヒーやカフェオレ、水出しのアイスコーヒーを楽しむことができます。
店内の様子は「ひのうまいもん大図鑑」の動画でも紹介されているので、ぜひこちらもご覧ください（＾＾）
「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」は、賑やかな繁華街にあるようなカフェではなく、しっとり静かな森の中で丁寧に作られたコーヒーに出会えるようなお店です。
店名の「8BIRDS」には、店主の“好き”がぎゅっと詰まっています。
小鳥が大好きで、数字の「8」もお気に入り。その2つを組み合わせ、「8羽の鳥＝8BIRDS」と名付けたのだそう。
名前の由来について伺っていると「お客様に『お名前、もしかして服部さんですか？』って聞かれることがあるんですよ。」と教えてくれました。、「８BIRDS＝ハットリ」と想像されたようで、会話が広がるきっかけになるのが嬉しいのだとか。
扱う豆の種類は常時約6種類。この日はブラジルにグアテマラ、タンザニアやエチオピアといったよく見聞きする国々に加え、中国の雲南省のコーヒー豆もありました。
烏龍茶の産地としても有名な雲南省は、実は中国のコーヒーの約9割を占めるコーヒー産地なのだとか。
また、「バードフレンドリー®コーヒー」という昔ながらの自然に近い森の木陰で有機栽培されたコーヒー豆を取り扱っていることも特徴の一つです。
バードフレンドリー®コーヒーとは、森林を守りながら育てられた豆。熱帯の森で羽を休める渡り鳥たちが生きる“原生林に近い森”を守る農園でのみ栽培されています。
森の木々を伐採して農園を作るのではなく、自然の営みに寄り添い、森の中でゆっくり育つコーヒーです。
「バードフレンドリー®コーヒー」を取り扱いできるお店は少なく、公式ホームページによると「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」を含め、国内でたった７つだけなのです。
そんな数少ない、自然のおいしさを味わえる貴重な珈琲は、自然を感じながら楽しむのがおすすめ。天気の良い日のアウトドアのお供にもぴったりです。
QアラビカグレーダーやJCQAコーヒーインストラクター1級など、国内外で認められる資格を持つ店主。焙煎大会に出場するほどの実力を持ちながら、どこか謙虚で、物腰は柔らかく、でも筋の通った姿が印象的です。
店内には焙煎機が2台。焙煎する量に応じて使い分けているそうです。
店頭での販売の他、InstagramのDMからオーダーすれば取り置き等もしてくれるそう。好みや飲み方などに合わせて焙煎をアレンジしてくれるのだとか。 （※オンラインショップは現在準備中）
料飲店や販売店向けのコーヒー豆の卸もおこなっているので、興味のある方は問い合わせてみてくださいね♪
この日は、バードフレンドリー®のグアテマラの豆をドリップで入れてもらいました。
丁寧に豆をひき、きっちり測って入れてくれる１杯のドリップコーヒー。豊かな香りが広がります。
一口飲んで感じたのは、やさしく奥深い味わい。飲み口はとてもなめらかで、ほんのりとした甘みや柔らかな酸味を併せ持つおいしいコーヒーです。
森の木陰で羽を休める渡り鳥の姿を想像しながら、ゆっくりと静かにコーヒー本来の味を楽しみました。
普段は会社員だという店主が、週に1度だけ営業をする「8BIRDS COFFEE＆ROASTER」は、静かに現れる森のコーヒースタンドのような小さなロースターです。
帰り際にお店の窓の上をふと見上げると、そこにはつばめの巣が。
つばめも安心して羽を休められる、本物のバードフレンドリーなお店です。営業日は公式Instagramでチェックしてくださいね。
