【日野市】地域の新たな”寄りどころ”。本と食と人がつながる「本屋とキッチン よりまし堂」が南平にオープン!
京王線・南平駅前に、素敵な新スポットが誕生しました!
その名も「本屋とキッチン よりまし堂」。「今より少しだけ良い暮らしや未来を想像する場所にしたい」そんな想いが込められています。
「よりまし堂」は、本と食、そして人が出会い、交わる“地域のハブ”のような本屋カフェ&バーです。
こちらがよりまし堂の二人の店主。左がキッチン担当の小川佳代子さん。そして右側が本屋担当の岩下結さん。
このカエルのロゴは、よりまし堂の二人の店主の娘さんたちの合作だそう。二人が大好きなかえるをモチーフにしたのだとか。
「家へ帰る」「この場所へ帰る」そんなみんなの帰る場所になったらいいなという思いも込められています。
店内に足を踏み入れると、まずは本屋さんのコーナー。
「小川さんから一緒にやらないか?と声をかけられるまで、自分で本屋を始めるなんて考えてもいなかった」という岩下さん。「どうして本屋になったのか?」は、連載コラムに綴られています。
手作りの本棚には、長年編集者としてキャリアを重ねてきた岩下さんが時間をかけて厳選した本が何かを語りかけるように並んでいます。
イメージしているような”THE本屋”と言うより、「本を愛する人の本棚」を覗いているような、選書にも本の並べ方にも意思やこだわりが感じられます。
こちらは「スリップ」と呼ばれる手作りの商品管理用の紙札。これを1冊ずつ本にはさみながら棚に並べていきます。
オープンからまだ日も浅いタイミングでの取材だったので、本と本棚をにらめっこしながら段ボールの中の入荷本をどう並べるか、格闘をしていました。
昨今、本屋さんの姿が変わってきているのだそう。多くの方が好むような万人受けをする話題の本をドバッと並べるのではなく、ポリシーやスタイルが確立されているような個性的な本屋さんが受けているのだとか。
千葉の幕張に小さな本屋さん「本屋lighthouse」もその一つ。
日野市の鳥、カワセミの本も並んでいました。絵本やエッセイ、マンガといった手に取りやすいものから、知る人ぞ知る通好みの本まで本好きな方にはぜひ足を運んでみてほしいラインナップです。
本棚の一部として使われていた年季の入ったケースは長野出身の岩下さんの実家の蔵に眠っていたものだそう。
本屋の奥はランチにカフェバーを楽しめるようなスペース。こちらも手作りのぬくもりを感じます。
テーブル席が2席とカウンターという、みんなの顔が見えるアットホームなスペースです。
「誰でも一人でふらりと入れるようなバーやカフェがあったら」
福祉の業界で働いていた小川さんのそんな想いが形になったようなお店です。
カウンターで小川さんとの会話を楽しみながら、食事をしたりお茶をしたり、時々お酒を飲んだり。誰もがそんな時間を楽しめます。車椅子の方も気軽に入れるように、フラットな空間設計になっています。
「今日は井上さんがお野菜を持ってきてくれたの」と、段ボールの裏に書かれたメニューを見ると、小川さんの飾らない人柄がよく伝わります。
「井上さんって誰だろう?」と思いつつも、そのまま受け入れたくなる――そんな小川さんの真っ直ぐな人柄が垣間見えます。
お冷はセルフサービスです。Wi-Fiもあるので、ゆっくり過ごすにもぴったり。本屋さんに併設されたスペースではありますが、本は売り物なので、席に持ち込んでの読書はNGです。(購入したものはもちろんOK!)
こちらはひき肉カレー(1,000円)。ワンプレートにサラダものっている可愛らしいランチプレートです。
野菜もひき肉もたっぷり入った辛さは控えめの旨味のある美味しいカレーです。
続いて、こちらはパクチーの乗ったエスニックなタイカレー(1100円)。
こちらも野菜がしっかり入っていて嬉しい!ハーブやスパイスの香りが食欲を掻き立てます。
天気の良い休日の昼下がり。キンキンに冷えたTOYODAビールも一緒にいただきます。
話がはずみグラスワイン(白)も追加。ワンコインのグラスワインはニュージーランドのもの。味わい深い一杯です。
お店の横には機織り機がありました。実は小川さん、以前は福祉関係の事業所で働いており、そこでハンディをお持ちの方と一緒に機織りを行っていた経験もあるそう。
店内のクッションはその事業所の作品で、多摩市にある「あしたや」のもの。
今後、よりまし堂でも、機織りのワークショップなどを開催する予定なのだとか。
店内には糸もあり、人と人の縁が糸のように「縒り合う/寄り合う」イメージも重ねた温かさが空間全体に広がっているようです。
こちらの黒豆茶は「てばいせんや」のもの。同じく南平にある本屋さん「南と華堂」からの紹介でメニューに加えたのだとか。
機械を使わず、網をつかってじっくりと焙煎する日野市内のお店です。香ばしい豊かな香りがふわりと鼻に抜け、体がじんわりと温かくなる美味しいお茶です。
黒豆茶を飲んだ後は、パックから黒豆を出して丸ごと食べられます。柔らかくなった黒豆は自然な甘さでとっても美味しいのです。
昼間は読書と軽食が楽しめるカフェ、夜はお酒も飲めるバーに。そして、本好き同士が集まる読書会やイベントも開かれる予定とのこと。どこかほっとして、誰かと話したくなる、そんな「寄りどころ」になりそうです。
ちょっと疲れたとき、誰かと話したくなったとき、ふらりと立ち寄りたくなる。そんな、あたたかな居場所ができました。
よりまし堂はこちら↓