【日野市】香り高い魚介スープ×備長炭の香ばしさ!南平「あじたつ」のこだわりに迫る!
京王線・南平駅南口から線路沿いを八王子方面へ1分ほど歩くと、「八王子ラーメン専門店 あじたつ」があります。
かつて居酒屋やラーメン店を手がけてきた店主が作り出す、魚介系のだしに独自ブレンド醤油のかえしを合わせた八王子ラーメンは、毎日食べても飽きない、優しく奥深い味わいが魅力です。
今回は、地元に根ざし地域イベントや子ども食堂にも積極的に関わる店主に、そのこだわりを深堀りしてきました!
焼き鳥丼に込められた“炭火の旨み”と素材の調和
お店の前には「備長炭使用店」という木製の看板が掲げられています。
そう、あじたつは八王子ラーメンだけでなく、紀州備長炭で焼き上げる焼き鳥丼でも知られているのです。
とはいえ、丼は日替わり。手書きの「本日のセット」を見るのも楽しみのひとつです。
「世界一高価な備長炭」とも称される高品質な紀州備長炭は、素材の旨味を引き出し、上品な香りをつける効果があるのだそう。
あじたつの焼き鳥丼は、もも肉を使用するのでジューシーでしっとりとした食感に仕上がります。
表面はカリッと香ばしく焼かれ、甘辛の自家製だれに良く合います。
炭火で焼いたねぎは甘みが増し、シャキッとした食感ととろりとした旨味の両方を楽しめる贅沢さ。
タレがご飯に染み込み、一口ごとに炭火の香ばしさと旨みが広がります。この炭火焼鳥丼とラーメンのセットが、なんと1,000円(現金のみ)!
リーズナブルながら満足度の高いセットなので、常連さんにも人気のセットです。
八王子ラーメンの繊細さとこだわり
前回、店内の様子や八王子ラーメンを紹介しましたが、今回はもう少し深堀りしてその魅力を伺いました!
スープは北海道産羅臼昆布をベースに、かつお節、煮干し、アジ節など魚介の旨味を中心に、香味野菜を加えてじっくり炊き上げたもの。

(画像提供)
そこに、店主が独自にブレンドした“企業秘密”の返しを合わせ、深みと香りの奥行きを生み出しています。
麺は中細ストレートで、ほどよいコシとツルツル感が特徴。スープとの絡みを意識して選ばれており、最後まで一体感を楽しめます。
チャーシューは肩ロースをじっくり煮込み、箸で持ち上げるとほろりと崩れる柔らかさ。口に含むと、とろけるように肉の甘み、うま味が広がります。
手作りのメンマは歯応えを残しつつ、インパクトは控えめにラーメンの引き立て役に。
八王子ラーメンに欠かせない背脂も、既製のラードは使わず市場で仕入れた脂をお店で加工するのだそう。細かく刻んで加えることで、自然なコクと香りをプラスしながらも重くなりすぎず、スープ全体の調和を保っています。
そして玉ねぎ。こちらも機械ではなく、店主が自ら包丁で刻むため大きさにばらつきがあります。そのばらつきがシャキッとした食感を生み、時折スープと一緒に口に入ったときの甘みや爽やかさが、一杯の味に奥行きを与えています。
こうした一つひとつの積み重ねが、「毎日でも食べられる八王子ラーメン」を形づくっているのです。
店主は日野市生まれ・日野市育ち。割烹料理店で修行を積み、とんこつラーメン店や居酒屋を経て、2012年の暮れに「あじたつ」をオープンしました。
お店だけでなく、地域活動にも積極的で、マルシェやお祭り、子ども食堂などに参加し、炭火焼き鳥屋として出店することも。裏方としてもイベントを支え、南平を中心に日野市の“食と人をつなぐ存在”として活躍しています。
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