【日野市】多摩平の「ほんだ食堂」へ行ってみた! 教え子が集うカウンターで味わう、“丁寧さ”が光る本格西洋料理
先日お伝えした、多摩平の半地下にオープンした「ほんだ食堂」。気になっている読者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際にお店を訪れてお料理をいただいたので、お料理と共に、ほんだ食堂の魅力をお届けします(^^)

この日は予約をしてカウンター席へ。
すでに隣の席には、本田シェフと親しげに話すお二人の姿が。聞けば、なんとお二人ともシェフの元教え子なのだそう。

それぞれ現在は別のレストランで働く現役の料理人。ジャンルこそ違えど、料理を生業とする“同志”として、料理談義に花を咲かせていました。

乾杯のビールとともに登場した前菜は、彩りも美しく爽やかなスタートを切る一皿。

続いて、おまかせ盛り合わせを特別に3人前で作ってもらいました。(通常は2人前1500円)

マリネやパテ、レバーペーストなど、どれも味の輪郭がはっきりしていて、素材の良さと丁寧な仕込みが感じられる一皿でした。特に印象に残ったのがレバーペースト。まったく臭みがなく、まるでムースのように滑らかな口当たりです。

「どうしてこんなに臭みがないんですか?」と尋ねると、本田シェフは「とにかく下処理を丁寧にやること」とのこと。
すると隣の元教え子の料理人さんたちが、「先生、それ何度も言ってましたね」と笑いながら頷く場面も。

“丁寧さ”という言葉は、このお店の味そのものを表しています。続いて注文したのはさんまとじゃがいものサラダ(600円)。

なんと最後の仕上げに、その場で燻製の香りをまとわせるという演出が!

テーブルに立ち上る香ばしい煙とともに、一気に食欲をそそる香りが広がります。

燻香とじゃがいものまろやかさ、さんまの旨味が見事に調和した一皿です。ワインとの相性も抜群。

この日はキリッとした辛口の白ワインをチョイス。酸味とミネラル感が料理を際立たせてくれました。お料理に合わせてグラスで気軽に選べるのも嬉しいポイントです。

じっくりと煮込まれた牛ほほ肉の赤ワイン煮込みは、シンプルにマッシュポテトと。(1950円)

スプーンでほろりと崩れるほど柔らか。濃厚なソースとクリーミーなマッシュポテトが口の中でとろけます。丁寧な火入れと味の重なりが感じられる、渾身のメインディッシュです。

ブロッコリーのバーニャカウダと目玉焼き(650円)は、一人飲みにもぴったりな小皿メニュー。アンチョビの風味と半熟卵のとろみが絡み合い、ワインが進む味わいです。

秋のきのこをたっぷり使ったタリアテッレは、香り豊かで食感もしっかり。

リボンのような形のパスタ、パッパルデッレは牛バラのラグーで。自家製の生パスタで、シェフの技術の確かさが光ります。

香草バターの香りがふわりと立ち上り、ジューシーな肉の旨味を包み込む、牛肉のポアレには手作りのメートルドテルバター。メインとしての満足感も十分。特別な日の一皿にもおすすめです。

美味しい料理とワインをカウンターで会話をしながらいただける幸せな時間。ほんだ食堂は、温かくて、少し刺激的で、何より“丁寧さ”に満ちた時間を味わえるお店でした。
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