JR中央線、豊田駅北口から徒歩6分ほど。カワセミハウスと黒川清流公園のすぐ近くに、2023年7月、フリースクール「のびの〜び」が開所したことをご存知でしょうか？

「のびの〜び」は、毎週木曜・金曜の10時〜15時に開所しているという、子どもたちの学び場。自然豊かなこの場所で、子どもたちはどのように過ごしているのか、インタビューを交え、見学させてもらいました。

細長〜い黒川清流公園。以前はわさび園もあったという東屋近くの「黒川湧水亭」にフリースクール「のびの〜び」はあります。

「のびの〜び」は学校へ行けない、行かない選択をした子どもたちが、自主的に学び、特色として子どもが先生役をするchild teacherという授業のある主体的に学べる場所です。

天井が高く、開放感あるワンフロアの室内は、明るい陽射しが差し込みリラックスできる雰囲気。柔らかな風合いの木の机や椅子と共に、子どもたちが制作したであろう作品が飾られています。

高い天井の大きなシャチも見もの！

見学をしたのは金曜日。この日は3人の子供と2人の講師が過ごしていました。親子での参加も、子供だけの参加も可能だそう。日野市内に限らず、遠方から通う子供もいるそうです。

10分〜30分ほどの子ども会議を開き、やりたいことや、お昼ご飯に食べたいものなど、意見・提案を子どもたち自身から発信するそう。

毎週木曜は「探究学習の日」。子どもたちそれぞれが、やりたい・やってみたい教材に取り組んだり、近くの黒川清流公園で自然観察を行ったり、ひとりひとりのペース・興味のあることにあわせ、学びを深めます。

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近隣の東京薬科大学内にある薬草植物園で、探究学習を行ったこともあるそうです。普段口にするような身近なものを、生きた植物として目の当たりにすると、インパクトも大！教科書や動画で学ぶ以上に、実際に体験したことは、価値ある学びになったのではないでしょうか。

毎週金曜は給食がある日（木曜はお弁当持参）で、みんなで実験や遊びを通じて学ぶ日です。

見学へ行った2024年2月2日（金）は、ペットボトルを使って手作りの濾過器を作り、浄水や水のことを学んだそうです。この実験も、子どもたちから出た希望を実現したものだとか。

異なる年齢、理解力の違いを超えて、一つのテーマにそれぞれが向き合うことで、実験を通じて学びを深めます。

実験だけにとどまらず、講師が子どもたちへ疑問を投げかけ、日本と他の国との違いや、浄水の仕組み、インフラの重要性などを考えるきっかけも与えます。

こちらの「のびの〜び」は一定の要件を満たせば、在籍校での出席認定や成績評価の対象になることもあるそうです。相談してみてください。

午後は子どもたち同士で相談して、黒川清流公園へ自然観察と公園へ遊具遊びをしに行くことに。

子どもが主体的に楽しみながら活動することができ、子供も親も「のびの〜び」と過ごせる、そんな場所を目指しているそう。 

お話をお聞きした代表の森さん

学習塾を運営する傍ら、「のびの〜び」の開所以前より、学校以外の学ぶ場やイベント、居場所作りを行っていたという代表の森さん。

「学校へ行かない、行けないという事に悩んでいる方に、学校と家庭以外の第3の場所として、気軽に遊びに来てほしい。」

「児童の権利条約や日野市子ども条例に基づき、子どもの人権を尊重して運営しています。子供の学ぶ、参加する、意見を言う、などの権利を大切にしています。」と、お話ししてくれました。

学校へ行くことも行かないことも、子供がもつ権利。のびの〜びと子どもたちが暮らせるように、子どもにとって安心できる場を作りたいという思いで開所したフリースクールです。

公式のホームページには「のびの〜び」の理念や思いが綴られているので、ぜひご一読ください。

見学も可能です。初回の参加は無料、2回目以後は1日1人1500円。学校が苦手な子どもや、子どものことで悩んでいる親御さんがいらっしゃれば、一度相談してみてはいかがでしょうか。

フリースクール 寺子屋 のびの〜びはこちら↓

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