【日野市】教科書でおなじみの詩「ふきのとう」が“絵本”に。日野の小さな出版社から、この春の贈りもの
雪の下でふんばる、ふきのとう。
そこへ、寝坊していた春風がふうっと吹いて――竹やぶが揺れて、雪が解けて、春が来る。

(画像はイメージです)
この詩は、日野市の小学2年生の国語の教科書に掲載されている、工藤直子さんの「ふきのとう」。まだ寒さの残る季節に、土の中で春を待つふきのとうの姿が描かれています。

(画像はイメージです)
お子さんの音読で耳にしたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな「ふきのとう」が、この春、柔らかな絵とともに“はじめての絵本”になりました。そして、なんとこの絵本を刊行した出版社が日野市にあるのです。
出版社は、多摩平にある創業支援施設PlanTに拠点を置く株式会社ミアキス。
そして、そのミアキスが最初に刊行した絵本が『ふきのとう』(詩・工藤直子/絵・くすはら順子)です。

(画像提供:ミアキスの代表・梶塚美帆さん)
代表の梶塚さんは、これまで児童書の編集に携わり、編集プロダクションや出版社で経験を積んできた方。アニメ『はたらく細胞』関連書籍などのヒット作にも関わってきました。
春が好きで、お子さんに絵本の読み聞かせをする中で「工藤直子さんの『ふきのとう』の絵本があったらいいな」と思ったことが、出版のきっかけになったそうです。

大量に本を出すのではなく、一冊一冊をじっくり時間をかけて作る──それがミアキスのスタイル。

今回の『ふきのとう』も、構想から完成まで約1年半をかけて制作されました。小さな出版社だからこそできる、時間と想いを込めた一冊が、こうして形になりました。

梶塚さんが日野市に会社を構えた理由のひとつは、黒川清流公園の存在だったそうです。
自然がそのままの姿で残る風景に惹かれ、「この地域に会社を置き、法人としても地域に貢献できたら」と考えたといいます。現在も「日野の自然を守る会」の探鳥会に参加するなど、日野の自然に親しんでいるそうです。
私たちが暮らすまち・日野市に、本を生み出す出版社がある。それは、少し誇らしいことかもしれません。

ふきのとうが顔を出し、春風がそっと背中を押すように、春は、足元から静かにやってきます。
日野から生まれた絵本『ふきのとう』。やさしい気持ちで春を迎えるきっかけとして、手に取ってみてはいかがでしょうか。







